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★J-SPEEDは何をカウントしているのか?

J-SPEEDは、被災地で必要とされている医療資源の種類と量を地点別にカウントします。具体的には、災害医療チーム(医療救護班)が被災地で診療をするたびに、病名などを登録していきます。

J-SPEEDの大きな特徴として、同日に同じ患者が二回診察を受けた場合、二回ともカウントの対象となります。その理由は、医療資源が二回、被災者に提供されている(医療提供者側から見れば、二回の支援活動が発生している)からです。患者数ではなく、診療件数をカウントすることによって、必要とされた医療資源の総量が可視化され、翌日にむけて必要な医療救護を調整することが可能になるのです。

この医療資源をカウントするという考え方を採用すると、災害現場での実施が難しい個人識別が不要になり、災害用報告システムの実用性が顕著に向上します。この考え方はフィリピンの災害サーベイランスシステムであるSPEEDから学びとられ、本邦でも導入されました。


★J-SPEEDは被災地医療機関も報告するのか?

J-SPEEDの報告について、パターンとしては、以下のの4つが想定されます。

+①医療救護班が避難所等で診療

+②医療救護班が医療機関で診療支援

+③地元医療者が避難所等で診療

+④地元医療者が医療機関で診療


人的区分ごとの基本的な考え方は以下の通りです。

①地元の医療者に報告の余力はない

②支援に来た医療救護班は報告能力がある(その診療概況は被災県調整本部で把握されるべき) 


また、地点区分についての基本的な考え方は以下の通りです。

①医療機関は平時からの枠組みで対応可能

②避難所等では一時的なサーベイランス体制の構築が必須  (J-SPEED以外に診療概況を把握する方法がない)


これらを踏まえると、現状においては上述の④以外は、J-SPEED報告が望ましいと考えられています。

+①【医療救護班】【避難所等】で診療

+②【医療救護班】が医療機関で診療支援

+③地元医療者が【避難所等】で診療

+④地元医療者が医療機関で診療

なお、②については北海道胆振東部地震で、③は西日本豪雨で各報告の実績があります。 

また、④の可視化にむけて、国立病院機構では電子カルテからの「災害診療記録」電子フォーマット自動出力実証事業 が行われています。また、一部の医療機関では、診療情報管理士が中心になって、病院前でトリアージし処置した傷病者診療情報を報告可視化しようとする先進的な試みが院内訓練において実施されています。



経緯 

 SPEED、J-SPEED、そしてMDSへ

★開発の背景

 

★SPEEDとは

http://www.wpro.who.int/philippines/areas/emergencies_disasters-SPEED/en/

 

★SPEEDコンセプトとは

 

★SPEEDシステムとは

 

★J-SPEEDとは

  呼称:J-SPEED (英文・和文とも)

  英文表記:Surveillance in Post Extreme Emergencies and Disasters - Japan version.

  和文表記:災害時診療概況報告システム J-SPEED

 

★JDR-SPEEDとは

 

★SPEED Familyとは


★J-SPEEDのロゴ

 

★MDSとは

(引用元)https://www.jica.go.jp/information/JDRt/2016/20170209.html

 


関係組織編

 

★JDRとは

 

★DMATとは

 

★J-SPEED(国内)とJDR-SPEED(国際)でSPEEDを共有する意義は?

 

★「災害時の診療録のあり方に関する合同委員会」とは

‐   http://www.jaam.jp/html/info/2015/pdf/info-20150602.pdf

‐   http://www.jhim.jp/disaster/index.html

 

★「災害時の診療録のあり方に関する合同委員会」におけるJ-SPEED収載の経緯

(関係文献) 日本集団災害医学会誌19(2), 190-197, 2014. 災害時健康情報の実践的集計報告システムJ-SPEEDの開発 


 

関係システム編


★JDR-MOSとは

 

★JDR-MOSとJDR-SPEEDの関係性は?

 

★iSPEEDとは?

現場活動

 

★J-SPEEDの初稼働

‐   2016年4月に発生した熊本地震においてJ-SPEEDの初の大規模運用を果たした。

‐   実稼働で確認されたJ-SPEEDの効果/強みは以下の通り。

①    (簡易性): ほぼ初見の状態で計353チームが集計報告を完遂

②    (速報性): 翌日の県庁調整会議までに日報連日作成(“定時に同じフォームで報告”)

③    (作業分割性):日報作成作業等は被災地外に外出し(被災地負担軽減)

–      【体制】 本部データマネージャー + オフサイト解析支援チーム (産業医科大学のスタッフが北九州市で解析支援)のセット運用

④    (実効性): 

–      緊急のメンタルヘルスケアニーズ(自殺企図等)が本部報告されDPAT支援実施

–      ノロウィルス発生が探知され介入(衛生資機材優先配備)につながった

–      症例数や災害関連性の有無等の推移が可視化

–      特記欄は質的な重要事象(数値化しにくい課題)の伝達に有効であった

–      災害医療チームの撤収時期の判断に貢献(行政官とのエビデンス共有)

⑤    (記録性)

–      48日間で1,828件の報告が実施されデータベースに登録(合計患者数8,089人)

–      災害発生直後のデータの一部はWEBサイト立ち上げ後に後追いで登録

‐   確認された課題は以下の通り。

‐   展望は以下の通り。

(準備)DMAT隊員養成研修での訓練が開始された

(登録)EMISのJ-SPEED登録環境を改善

(様式)様式改善(フィードバック様式開発を含めた改善)

(作業)データマネージャー + オフサイト解析支援チームの常設化

(対処)実支援との対応強化

–     各集計項目に対応する対応部門・支援団体との紐づけ・対応例示

–     今後、災害医療関係者以外にもデータの存在を周知


★J-SPEEDの稼働実績


★JDR-SPEEDの実践

沿革

★沿革

‐   2012年04月 JDR課題検討会電子カルテ設置 

‐   2012年09月 JDR課題検討会電子カルテ設置でSPEEDを分析しJ-SPEED構想を議論

‐   2013年11月 JDRフィリピン・ミッション(SPEEDを用いた情報コーディネーションを実施)

‐   2014年02月 災害時の診療録の在り方に関する合同委員会・JICA参加(J-SPEED誕生)

‐   2015年02月 同合同委員会・災害診療記録(国内災害向け標準カルテ)公表

‐   2015年04月 JDR医療チーム課題検討会電子カルテ JDR-MOS完成

‐   2015年04月 JDRネパール・ミッションJDR-SPEED利用(課題抽出とSPEEDの個票化)

‐   2015年12月 災害電子カルテの分野で先行するイスラエル国チームをJDRが調査訪問

‐   2016年02月 JDRがイスラエル政府とともに、MDS構想をWHOに提案

‐   2016年03月 MDSに関する文献レビューをWHO神戸センターにて実施(産業医科大学人事交流事業)

‐   2016年04月 【実用】熊本地震発生・J-SPEED初稼働

‐   2016年04月 iSPEED民間技術普及促進事業採択

‐   2016年05月 G7伊勢志摩サミットに配備された医療班がJ-SPEEDを応用的に活用

‐   2016年05月 WHO EMT MDS第一回ワーキンググループ開催(東京)

‐   2016年08月 WHO EMT MDSインターネット国際調査実施(英語・スペイン語)

‐   2016年09月 WHO EMT MDS第二回ワーキンググループ開催(イエルサレム)

‐   2016年11月 iSPEED実証実験(マニラ及びタクロバンにて、フィリピンミッション派遣医師参加)

‐   2016年11月 WHO EMT Global Meeting(香港)でMDSセッション初開催

‐   2016年12月 WHO EMT SAG(戦略諮問委員会)で初回プレゼン

‐   2017年02月 WHO EMT SAG(ジュネーブ)で第二回プレゼン⇒全会一致で承認

‐   2017年04月 JDR医療チームがMDS普及対応班を常設班として設置 

‐   2017年05月 災害時の診療録のあり方に関する合同委員会にて国内MDS電子利用採択

‐   2017年06月【訓練】WHOとECOHが主催したEMTCC Training Courseで講義等担当(イタリア)

‐   2017年06月【事業】総務省事業(防災AI)でのJ-SPEEDスマホアプリ採用

‐   2017年07月【訓練】ARCH第1回地域連携ドリル講義等担当(タイ)

‐   2017年08月【開発】WHO本部において、EMT事務局担当者と様式の最終化に向けて共同作業

‐   2017年08月【訓練】iSPEED National Trainingを企画提供 (フィリピン)

‐   2017年08月【国内】国立病院機構電子カルテ災害診療記録J-SPEED/MDS電子データ自動抽出事業説明会開催

‐   2017年09月【訓練】INSARAG/EMTCC合同演習にWHO Exconとして招聘参加(マレーシア)

‐   2017年09月【開発】フィジー政府がMDSの導入に係るODA技術支援を日本国外務省に公式要請(フィジー)

‐   2017年10月【開発】日本災害医学会が東京オリンピック/パラリンピック版J-SPEEDの開発を開始

‐   2018年03月【訓練】ARCH第2回地域連携ドリル講義等担当(ベトナム)

‐   2018年04月【国内】DPATによる精神保健医療版J-SPEED(MDS)の開発完了

‐   2018年04月【国内】国立病院機構電子カルテ災害診療記録J-SPEED/MDS電子データ自動抽出事業説明会開催

‐   2018年04月【国内】災害時の診療録のあり方に関する合同委員会にて精神保健医療版J-SPEED正式採用

‐   2018年04月【事業】厚生労働省事業(DPAT)にてJ-SPEED電子システム採用

‐   2018年05月【事業】ASEAN災害医療連携強化プロジェクト第3回ASENA加盟国向け研修(災害診療情報管理講師)(タイ) 

‐   2018年06月【訓練】INSARAG/EMTCC合同演習にてJ-SPEED姉妹アプリiSPEED稼働(フィリピン)

‐   2018年07月【実用】平成30年7月豪雨災害にてJ-SPEED電子アプリ初稼働

‐   2018年08月【訓練】政府大規模地震時医療活動訓練 で稼働 (日本)

‐   2018年09月【実用】北海道胆振東部地震にてJ-SPEED電子アプリ稼働

‐   2018年09月 災害時の診療録のあり方に関する合同委員会第15回委員会にて災害診療記録/J-SPEED2018採択(国内・国際標準の共通化実現)

‐   2018年10月 J-SPEED電子アプリが 2018年度グッドデザイン賞 GOOD DESIGN BEST 100 受賞

‐   2018年10月【開発】内閣府第二期戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」で採用

‐   2018年11月【訓練】iSPEED National Trainingを企画提供 (フィリピン)

‐   2018年11月【訓練】九州・沖縄ブロックDMAT実動訓練で稼働 (日本)

‐   2018年12月【訓練】ARCH第3回地域連携ドリルでiSPEEDを稼働し参加ASEAN各国から極めて高い評価を受ける(フィリピン) 

‐   2019年02月【訓練】WHO EMTCC Training Course(ASEAN10カ国保健省が参加)に日本人専門家がFaculty(講師)として招聘参加(タイ)

‐   2019年02月 WHO EMTCC Training Courseの標準教育資料にJ-SPEEDデータが事例収載される

‐   2019年03月【実用】 サイクロンIdaiに国際緊急援助専門家チームが派遣・モザンビーク保健省によりWHO EMT MDSが初稼働される(モザンビーク)

‐   2019年09月【実用】令和元年台風15号J-SPEED電子アプリ稼働

‐   2019年10月【実用】令和元年台風19号J-SPEED電子アプリ稼働

‐   2020年02月【実用】新型コロナウイルス感染症ダイヤモンドプリンセス号対応

‐   2020年07月【実用】令和2年熊本豪雨にてJ-SPEED電子アプリ稼働

‐   2021年07月【実用】熱海市伊豆山土石流災害にてJ-SPEED電子アプリ稼働

‐   2024年01月【実用】令和6年能登半島地震


厚生労働科学研究



文献等



お問い合わせ先

産業医科大学 医学部 公衆衛生学室(HP)  

 担当窓口:久保達彦 

北九州市八幡西区医生ケ丘1-1

TEL:093-691-7244 FAX:093-603-4307 

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